岐阜県の特色

岐阜県の基本情報

面積

10,621.29k㎡

2022年12月公表/国土地理院
「全国都道府県市区町村別面積調」より

人口

1,961,000人

2023年3月公表/
総務省統計局「日本の統計2023」より

人口密度

184.63人/k㎡

小数第三位以下四捨五入

岐阜県の紹介・特徴

日本のほぼ中央に位置する岐阜県は、7つの県と隣接しています(愛知県、三重県、滋賀県、福井県、石川県、富山県、長野県)。全国に8県しかない内陸県のうちの一つで、その面積は全国7位です。岐阜県北部の飛騨地域は、御嶽山、乗鞍岳、奥穂高岳など、標高3,000mを超える山々が連なっています。

一方、南部の美濃地域は濃尾平野に木曽三川(木曽川、長良川、揖斐川)が流れ、特に長良川中流域は「日本の名水百選」に選ばれるほど美しい清流です。この「飛騨の山、美濃の水」に象徴される自然豊かな岐阜県は『飛山濃水』の地と呼ばれています。

また岐阜県は海抜0mの平野から3000メートルを超える飛騨山脈など、標高の差が激しいため、南部の岐阜市は平年気温が16.2℃、北部の高山市では平年気温は11.4℃というように、気候も地域によって大きく差があります。このような複雑な地形や気候の影響を受けて、県内にはさまざまな種類の動物や植物が生息しています。

岐阜県の推計人口は約194万人で、県内の人口トップは県庁所在地である岐阜市(約41万人)、2位は大垣市、3位は各務原市となっています。

交通アクセスも良好で、JR岐阜駅から東京までは新幹線利用で約2時間、車なら高速道路利用で約4時間半。大阪までは新幹線利用で約1時間、車なら高速道路利用で約2時間。名古屋までは電車(JR新快速)で約20分という近さです。さらに、世界最速を誇るリニア中央新幹線が開業(2027年以降)すると、東京(品川)~中津川間をわずか58分で行き来できるようになります。

また、道路網の大動脈となる岐阜、愛知、三重の3県に跨がる全長約160kmの「東海環状自動車道」が全線開通予定(2026年以降)で、岐阜県を中心とした東西への交通ネットワークのさらなる充実が期待されています。

※参照:岐阜県「岐阜県統計情報」

岐阜県の
産業・仕事について

産業構造

産業大分類 企業数(社) 割合
卸売業、小売業 16,383 21.5%
製造業 11,990 15.8%
宿泊業、飲食サービス業 9,837 12.9%
建設業 9,317 12.3%
生活関連サービス業、娯楽業 6,757 8.9%
サービス業(他に分類されないもの) 5,048 6.6%
医療、福祉 4,965 6.5%
不動産業、物品賃貸業 4,115 5.4%
学術研究、専門・技術サービス業 3,017 4.0%
教育、学習支援業 2,159 2.8%
運輸業、郵便業 932 1.2%
金融業、保険業 497 0.7%
農業、林業 490 0.6%
情報通信業 350 0.5%
複合サービス事業 107 0.1%
鉱業、採石業、砂利採取業 46 0.1%
漁業 26 0.0%
電気・ガス・熱供給・水道業 17 0.0%
合計 76,053 100.0%

(総務省統計局「経済センサス」より)

産業の特徴

県内各地では、1年を通じて地域の自然条件に応じたさまざまな農産物が生産されているほか、山地を利用した肉用牛・乳用牛の飼育も行われており、中でも「飛騨牛」は全国的にもその名が知られ、観光資源としての役割も担っています。

水産業では、鮎漁を主とした河川での漁業や、にじます、あまごなどの淡水養殖漁業が中心になっています。飛騨や東濃では林業が盛んです。飛騨山脈や木曽山脈のヒノキは良質で引き合いも多く、生産量は国内トップレベルです。

また、古くから製造業が産業の中心となっており、従事する人は就業者の約四分の一を占めます。なかでも関市を中心とした刃物、美濃焼を代表とする陶磁器、飛騨地方を中心とした木工、岐阜市を中心とする繊維産業、美濃和紙に端を発する製紙産業、金属、プラスチックは、古くから岐阜の「七大産業」と呼ばれ、産業構造変化の影響を受けつつも、今なお伝統の地場産業として岐阜県経済を支えています。

さらに近年は、IT関連産業や航空宇宙産業に関連した企業の誘致も進んでおり、大垣の「ソフトピアジャパン」や、飛騨の「スーパーカミオカンデ」などの象徴的な施設・設備が注目を集めています。

なお岐阜県では、豊富な水資源を利用した水力発電が、産業を支える大きなエネルギー供給源となっています。利用可能な水力エネルギー量である「包蔵水力」は全国1位を誇ります(経済産業省資源エネルギー庁調べ)。

※参照:岐阜県HP

有効求人倍率・平均年収

有効求人倍率
(2024年1月/厚生労働省
「一般職業紹介状況」より)
1.57倍
平均年収(男女計)
(2023年3月公表/厚生労働省「賃金構造基本統計調査」より ※諸手当を含む総支給額)
32歳/458.5万円
37歳/474.1万円
42歳/522.2万円
47歳/538万円

上場企業一覧(証券コード順)

社名 本社所在地 業種 市場

株式会社岐阜造園

岐阜県岐阜市

建設業

スタンダード

株式会社中広

岐阜県岐阜市

サービス業

スタンダード

株式会社セリア

岐阜県大垣市

小売業

スタンダード

株式会社大光

岐阜県大垣市

卸売業

スタンダード

株式会社丸順

岐阜県大垣市

金属製品

スタンダード

信和株式会社

岐阜県海津市

金属製品

スタンダード

株式会社日本一ソフトウェア

岐阜県各務原市

情報・通信業

スタンダード

ハビックス株式会社

岐阜県岐阜市

パルプ・紙

スタンダード

イビデン株式会社

岐阜県大垣市

電気機器

プライム

株式会社電算システムホールディングス

岐阜県岐阜市

情報・通信業

プライム

美濃窯業株式会社

岐阜県瑞浪市

ガラス・土石製品

名証メイン

株式会社和井田製作所

岐阜県高山市

機械

スタンダード

富士変速機株式会社

岐阜県岐阜市

機械

名証メイン

株式会社KVK

岐阜県加茂郡

機械

スタンダード

レシップホールディングス株式会社

岐阜県本巣市

輸送用機器

プライム

太平洋工業株式会社

岐阜県大垣市

輸送用機器

プライム

株式会社メイホーホールディングス

岐阜県岐阜市

サービス業

グロース

株式会社十六フィナンシャルグループ

岐阜県岐阜市

銀行業

プライム

株式会社ヒマラヤ

岐阜県岐阜市

小売業

プライム

ジーエフシー株式会社

岐阜県羽島郡

卸売業

スタンダード

サンメッセ株式会社

岐阜県大垣市

その他製品

スタンダード

セブン工業株式会社

岐阜県美濃加茂市

その他製品

スタンダード

ムトー精工株式会社

岐阜県各務原市

化学

スタンダード

未来工業株式会社

岐阜県安八郡

化学

プライム

株式会社大垣共立銀行

岐阜県大垣市

銀行業

プライム

セイノーホールディングス株式会社

岐阜県大垣市

陸運業

プライム

株式会社エスライングループ本社

岐阜県羽島郡

陸運業

スタンダード

株式会社文溪堂

岐阜県羽島市

情報・通信業

名証メイン

株式会社トーカイ

岐阜県岐阜市

サービス業

プライム

株式会社バローホールディングス

岐阜県恵那市

小売業

プライム

※複数の市場に上場の場合、代表的な市場のみを記載しております。また、更新日によって、最新状況と異なる場合がございます。

転職市況サマリー

岐阜県の有効求人倍率は、2021年12月~2022年12月にかけては1.54倍~1.69倍を推移しており、全国順位でも3位から4位でかなり上位に位置しています。

また、岐阜県での就職・転職においては、県内の人材やビジネスが名古屋に吸い取られることを指す「ストロー現象」抜きには語れません。岐阜駅と名古屋駅はJR快速であれば20分足らずで行き来できることもあり、岐阜県南部の市町に住む求職者は、岐阜県企業に加えて名古屋企業も選択肢に入ります。

一方、飛騨、東濃、西濃西部などは名古屋への通勤が難しいため、地域内の企業のみが選択肢となります。企業数が多いわけではありませんが、BtoBで一般にはあまり知られていない「知る人ぞ知る」優良企業に転職している例が多数あります。

厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、岐阜県の平均年収は464.35万円で全国13位、令和4年度の最低賃金は910円で全国16位です。全国的に見て賃金水準は相対的に高い方ですが、名古屋通勤圏では採用においてより高収入の名古屋企業と競合していますので、実感値としての賃金水準は統計データよりも高い印象です。

岐阜県の暮らしについて

家賃相場(月平均/円)

1R(20~29㎡) 36,945
1LDK(40~49㎡) 45,462
2LDK(50~59㎡) 48,201
3LDK(60~69㎡) 49,305

(2020年7月公表/総務省統計局「住宅・土地統計調査)

地価(坪単価平均/円)

1 高山市 366,859
2 岐阜市 264,003
3 大垣市 202,375
4 岐南町 198,819
5 郡上市 193,388

(2023年3月公表/国土交通省「地価公示」より)

ライフスタイル

岐阜県には豊かな自然と歴史が織りなす、住み心地の良い街がたくさんあります。また各地域によって文化やライフスタイルに特色があります。

【岐阜地域(岐阜市及びその近隣地域)】
名古屋へのアクセスも良く、交通の要衝であるJR岐阜駅周辺の再開発により、利便性がさらに高まっています。商業地、繁華街があるほか、「みんなの森 ぎふメディアコスモス」などの複合施設も充実しており、都会的なライフスタイルを楽しめるエリアと言えます。

【西濃地域(岐阜県南西部)】
セイノーホールディングスやイビデンなどの県内上場企業が点在し、進取の気性に富む土地柄です。ソフトピアジャパンを核とするIT関連産業も盛んで、起業家の聖地となっています。滋賀県と隣接しているこのエリアでは、名古屋圏だけでなく、関西圏のテイストも取り入れた独自のライフスタイルが確立されていると言えます。

【中濃地域(岐阜県中南部)】
ユネスコ無形文化遺産に登録された美濃紙や、日本一と称される関の刃物など、伝統のものづくり産業が根づいており、産業だけでなく文化や生活にも伝統が色濃く残っています。その一方で、自動車部品メーカーや工作機械メーカーなどの関連工場も集積しており、新旧が入り混じった新しい文化を形成しつつあるエリアと言えます。

【飛騨地域(岐阜県北部)】
豪雪のイメージがありますが、文化レベルの高い風土で、匠の技を伝える熱い職人の心意気が息づいています。『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で3つ星の評価を受けた高山市や白川郷などは、世界的にも有名な観光地となっています。日本の原風景や、人の温かみに触れつつ、情緒ある暮らしを満喫できます。

通勤方法・時間

岐阜県に住む方の平均通勤時間は23.6分です。同じ岐阜県でも地方によって異なり、JR岐阜駅から20~30分で名古屋まで行けるため、岐阜市、多治見市、各務原市、可児市など、県南部では名古屋方面へ電車で通勤する人が多い傾向が見られます。

岐阜駅から名古屋駅への主要な公共交通機関はJRと名鉄ですが、速さと運賃を考慮してJRを利用する人が多いようです。ただし、自宅から岐阜駅までバスを利用する場合は、路線によってはバスの本数があまり多くないために注意が必要です。

また、県内で通勤する方はほとんどがマイカー通勤です。岐阜県の世帯当たり自動車保有台数は1.545台で全国8位。マイカー通勤時間も30分程度のことが多く、プライベートな時間を充実させることができます。都市部から離れるほど通勤時間も短くなる傾向があります。

※参照:総務省統計局「住宅・土地統計調査」、一般財団法人自動車検査登録情報協会「自家用自動車の世帯普及台数」

自治体による暮らしの支援

岐阜県では就業支援、住宅支援等の制度を設けています。また、各市町村においても、住宅、就業、教育、医療、子育ての支援制度を設けている自治体が多数あります。

【移住支援】
岐阜県では、国・県内市町村と協働し、東京23区の在住者または東京圏に在住し東京23区に通勤する方を対象に、県内へ移住し就業または起業する際に支援金を支給しています。

【住宅支援】
岐阜県産の木材を使用した住宅の新築・改修時に、県産材を構造材、内装材に一定量以上使用した施主に助成する「ぎふの木で家づくり支援事業」「ぎふの木で家づくりローン支援制度」があります。

【医療支援】
県内全市町村で「子ども医療費助成制度」を導入しており、医療費が中学生まで無料となっています。一部、高校生まで無料とする自治体もあります。

※参照:岐阜県HP

岐阜県の子育て・教育について

幼稚園・保育園数

国公立 私立
幼稚園 58 91

(2022年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

国公立 私立
保育所 167 116
幼保連携型認定こども園 27 48
保育所型認定こども園 26 31

(2022年12月公表/厚生労働省「社会福祉施設等調査」より)

子育てのしやすさ

川や山などの自然環境が豊かで、美味しい食べ物も豊富にあり、家族で遊べるスポットもたくさんあるなど、子育てするには良い環境です。また、県内だけではなく名古屋など都市部へのアクセスにも優れているので、子どもに多様な経験を積ませることにも適しています。

なお、保育所等利用待機児童数(認定こども園の幼稚園機能部分や幼稚園を除く)は2022年4月時点で、3年連続ゼロを達成しています。また保育所だけでなく、認定こども園、各種保育サービス、放課後児童クラブも充実しています。

2021年4月には東海地方で初となる公立の不登校特例校が岐阜市内に開校し、全国からも注目される特例校の1つとなるなど、子育て支援に関して積極的な取り組みを展開しています。

※参照:岐阜県HP

学校数

国公立 私立
小学校数 357 2
中学校数 173 9
高校数(通信教育を含む) 66 16
大学数 4 9

(2022年12月公表/文部科学省「学校基本調査」より)

教育環境

「ふるさとに誇りをもち、『清流の国ぎふ』を担う子どもたちの育成」をスローガンに、地域力を活かした「地域社会人」の育成に力を入れています。

中学受験できる私立中学は鶯谷中学校、岐阜東中学校など複数あり、国立では岐阜大学教育学部附属中学校があります。偏差値上位の私立中学校は、岐阜市内など県南部に多く、また県南部は愛知県とも隣接しているため、両県から相互に越境して受験するケースも多くなっています。

高校では岐阜高校、大垣北高校、多治見北高校などの公立の偏差値上位校が人気です。2018年度より学区が撤廃され、全県1学区となったため、県下に多数ある高校から自分に合った学校を受験することができます。

県内にある大学は、国公立では岐阜大学、岐阜薬科大学など、私立では岐阜聖徳学園大学、朝日大学、岐阜女子大学などの9校です。岐阜県の大学等進学率は59.1%ですが、愛知県の大学の多くが通学圏内ということもあり、愛知県を中心に県外の大学へ進学する人も多いようです。

※参照:文部科学省「学校基本調査」

自治体による子育て・教育の支援

岐阜県では子育て支援ポータル『ぎふ子育て応援団』を運用し、県内支援情報の総合窓口として妊娠・出産、子育てにやさしいお店・施設、各種相談窓口など、子育てに関するさまざまな情報提供を行っています。

また、各市町でも独自で子育てのしやすいまちづくりに取り組んでいます。

【経済支援】
市町村独自の出産祝い金、児童手当、住宅資金助成制度、生活保護などの各種経済支援制度があります。

【子育てにやさしいお店・施設】
子育て家庭応援キャンペーン事業として、県内に在住する18歳未満の子どもがいる世帯、妊娠中の方がいる世帯に「ぎふっこカード(18歳未満の子どもが3人以上いる世帯には「ぎふっこカードプラス」)」を交付しています。

県内の企業・店舗の協力により、買い物や施設利用などをする際に、割引やポイント加算の特典が受けられたり、買い物中に授乳室、キッズコーナーが利用できるなど、子育て家庭を地域全体で応援していく仕組みです。

また、妊婦さんや乳幼児連れの方が利用しやすい駐車場の整備にも取り組んでいます。

【岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業】
仕事と家庭をともに大事にする職場環境づくりに先進的に取り組む企業・団体を「岐阜県ワーク・ライフ・バランス推進エクセレント企業」として認定しています。

※参照:岐阜県HP

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