2026.09.14
【企業特集】「紙の力で紙を超える」 美濃和紙の技術を受け継ぐ特殊紙メーカー『大福製紙株式会社』の特徴・求人情報まとめ
こんにちは。リージョナルキャリア岐阜の清原です。
今回は、『大福製紙株式会社』をご紹介します。同社は1934年の創業以来、1300年を超える歴史を持つ美濃和紙の技術を受け継ぎながら、独自の特殊紙・資材用原紙を開発・製造しています。

▲本社エントランスで出迎えてくれる、自社製の紙をフレームに使った自転車のオブジェ
大福製紙株式会社について
| 本社 | 岐阜県美濃市前野422番地 |
|---|---|
| 設立 | 1934年(昭和9年) |
| 代表者 | 代表取締役社長 松久 覚 |
| 資本金 | 5,400万円 |
| 事業内容 | 特殊紙(各種資材用原紙・機械漉和紙)の開発・製造販売 |
| 従業員数 | 100名 |
| 連携会社 | 株式会社松久永助紙店 |
▲和紙のまち・岐阜県美濃市の「うだつの上がる町並み」
大福製紙株式会社は、1300年の歴史を持つ和紙のまち・岐阜県美濃市にて、1934年に機械漉き和紙の製造工場として創業しました。当初は謄写版原紙の製造から始まり、戦後は電気絶縁紙の開発を契機に、和紙の特性を活かした特殊紙事業へと大きく舵を切りました。
現在では、和紙粘着テープ用原紙、電気・電子材料用原紙、住宅・建材用原紙などの工業用資材原紙を手がけています。さらに、化粧用あぶらとり紙や医療用テープ原紙、食品用原紙、紙糸といった生活資材用原紙まで、幅広い分野に高機能な特殊紙を提供しています。
2024年には大福製紙ホールディングス株式会社を設立しました。2025年には松久覚氏が新社長に就任するなど、経営体制を新たにしながら次のステージへと歩みを進めています。
訪問記録
▲長良川沿いの道を抜けた先にある本社
先日、名古屋から車で約1時間、長良川沿いの道を抜けて岐阜県美濃市の大福製紙株式会社様の本社を訪問させていただきました。
エントランスで目を引いたのは、自社製の紙をフレームに使用した自転車をかたどったオブジェ。同社らしい遊び心と、環境への配慮を感じる出迎えでした。
ご対応いただいたのは松久社長と武藤様で、代々受け継がれてきた「紙への情熱」や、経営者としての率直な思い、今後の採用計画について伺うことができました。
▲廃棄紙からつくられたホリデイ装飾の展示
印象的だったのは、電解コンデンサー用セパレーター原紙のように、国内でもごくわずかな企業しか手がけていない特殊技術を持っていることでした。それでいて社員の多くは「自分たちはそれほど特殊なことをしているわけではなく、当たり前のことをしているだけ」と受け止めている、謙虚で実直な社風です。
海外との直接取引もあり、取引比率は間接分も含めて約2割にのぼります。これまでの欧米中心の展開に加え、今後はASEANや中国市場への広がりも視野に入れているとのことでした。
また、長年蓄積してきた生産データを活かす構想も語ってくださいました。将来的にはAI・機械学習によってベテラン職人の「感性」や「勘」を可視化し、次の世代へ継承していきたいとのことです。長年培った抄紙技術と最新のデジタル技術を掛け合わせながら、あくまで謙虚に、着実に「紙の可能性」を追求し続けるその姿勢が印象に残りました。その姿は、同社の理念である「紙の力で紙を超える」を体現する現場そのものでした。
帰り際には、同社の祖業であり、製造過程で出る端材を活用した手仕事の品々も扱う、地元・美濃市の「松久永助紙店」のことも教えていただきました。
地域に根差した職人技と大福製紙のモノづくりが、今も暮らしの中でつながっていることを実感できる、大変貴重な訪問となりました。
▲うだつの上がる町並みに店を構える「松久永助紙店」
▲和紙粘着テープの原紙から生まれた「美濃マステ紙」のカードケース
同社の強み
強み①:美濃和紙の特性を土台にした、開発から製造までの一貫体制
同社最大の強みは、「均一で、美しく、強い」という美濃和紙の特徴を土台としながら、開発から製造まで一貫して対応できる体制にあります。
用途に合わせて紙の性能を設計し、そのまま自社で漉き上げられるため、顧客の要望を形にするまでの距離が短いことが特徴です。
強み②:環境対応と「水に強い紙」で広がる需要
主力製品である粘着テープ用原紙をはじめ、近年は環境に優しい紙のニーズが拡大しています。
なかでも水に強い紙の需要が特に伸びており、脱プラスチックの流れを追い風に、これまで紙が使われてこなかった領域にも用途が広がっているとのことでした。
強み③:「モノづくりを支えるモノづくり」を担う特殊技術
▲山あいの美濃市に広がる生産拠点
電解コンデンサー用セパレーター原紙のように、大手企業からも高く評価される特殊技術を持っています。長年の信頼関係の中で着実に仕事を積み重ねてきた点も同社の特徴です。
自動車、家電、住宅建材、医療など、私たちの身近な製品の多くに、同社の特殊紙が基材として採用されています。まさに「モノづくりを支えるモノづくり」を体現する存在です。
求める人物像
大福製紙は、紙に関する専門知識よりも、新しいことに前向きにチャレンジする姿勢とチームワークを大切にしています。若手にも早い段階から仕事を任せる社風があり、裁量を持って主体的に動ける「小回りの利く企業体」であることも大きな魅力です。
現在、営業部門では今後の世代交代を見据えています。これまでの「待ちの営業」から一歩踏み出し、商材の価値をしっかり伝えながら自ら考えて動ける次世代の中核人材(30代後半~40代)を求めています。
あわせて、受注拡大や設備増強を見据え、研究開発・生産技術部門の人員強化にも力を入れているとのことでした。
こんな方に向いています
✓ 地元・岐阜で技術やモノづくりにじっくり向き合いたい方
✓ チームで協力しながら、頭を使って主体的に動きたい方
✓ 伝統技術と最新技術を掛け合わせたモノづくりに興味がある方
✓ Uターン・Iターンで地元に腰を据えて働きたい方
職場環境・福利厚生
同社は従業員数約100名というアットホームな規模を活かし、部門を越えたコミュニケーションが活発な、風通しの良い職場です。
残業時間は月平均10時間程度と少なめで、有給休暇の取得も平均14.2日と積極的に取得できる環境が整っています。確定拠出年金(401k)は会社負担割合が高く設定されているなど、将来を見据えた制度も充実しています。
名古屋方面や岐阜市・美濃加茂方面からも渋滞が少なく、通いやすい立地です。
まとめ
大福製紙株式会社は、1300年の歴史を誇る美濃和紙の技術をベースに、時代のニーズに合わせて「紙の可能性」を追求し続けてきた特殊紙メーカーです。開発から製造まで一貫して手がける体制と、若手にも裁量を与える風通しの良い社風があります。そして謙虚ながらも高い技術力が、同社の変わらぬ成長の原動力となっています。
伝統とテクノロジーを掛け合わせたモノづくりに携わりたい方、地元・岐阜で腰を据えてキャリアを築きたい方には、理想的な企業のひとつといえるでしょう。
ご興味をお持ちの方は、ぜひ求人情報もご覧ください。
求人情報
以下に同社の募集職種の一例をご紹介しますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
法人営業(管理職・リーダークラス)
| 勤務地 | 岐阜県美濃市 |
|---|---|
| 想定年収 | 540~610万円 |
| 主な職務内容 | 国内外既存顧客を中心とした法人営業を、職場リーダーの一人として担っていただきます。開発メンバーと連携した活動が前提となるほか、商社と一体となった戦略立案や推進も必要です。 |
生産技術
| 勤務地 | 岐阜県美濃市 |
|---|---|
| 想定年収 | 370~600万円 |
| 主な職務内容 | 新工場に向けた工程設計、個別設備の導入、物の流し方を含むレイアウト検討、既存工場の合理化・省人化設備導入・工程改善など |
製品開発
| 勤務地 | 岐阜県美濃市 |
|---|---|
| 想定年収 | 390~600万円 |
| 主な職務内容 | 新製品・新規用途開発。営業同行や取引先から情報を仕入れ、顧客の要望に基づき、美濃和紙の伝統技術(抄紙技術)と新技術を融合させ、新たな機能を持つ特殊紙(機能紙・加工紙)を研究開発します。 |
※上記は今回の企業訪問でお伺いした募集ニーズを基にした一例です。求人詳細・応募URLは、リージョナルキャリア岐阜の求人ページ(rs-gifu.net)にてご案内いたします。
※2026年9月15日時点の情報となります。閲覧されるタイミングによっては募集内容が変更・終了している場合もございますので、予めご了承ください。
最後までご覧くださりありがとうございました。
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